ニュースレター「風流印字」バックナンバー
-第2号-
風流印字(ふうりゅういんじ):
【風流韻事】の造語。興味深い記事を載せた印刷物の意。
■5Sと整理整頓
皆さまは「5S」というものをご存じでしょうか。
「整理・整頓・清掃・清潔・躾」のことで、安全で効率的な職場づくりには欠かせないものです。
すでに実践されている方もいらっしゃるとは思いますが、今回は「わいん」で取り組んでいる「整理整頓」についてご紹介します。
「整理整頓」とは何か。簡単に言えば「整理」とは「要るものと要らないものを分けて、要らないものを捨てること」。「整頓」はその上で「要るものを誰でも使いやすいように配置すること」なので、順序としては「整理」が先に必要ということですね。
それでは「わいん」が実践している「整理整頓」の代表例──「オリジナル工具箱」を見ていきましょう。
■以前の工具箱
「わいん」は多くの機械、特に印刷機を保有していますが、当然すべてを同じ工具で整備しているわけではありません。機械によってボルトやネジのサイズは違いますし、整備箇所によってはレンチやドライバー自体のサイズも違っています。
それらが工具箱へ雑多に放り込まれていたらどうでしょうか。
いざ整備や修理をしようとしても、ゴチャゴチャしていて必要なものがどこにあるやらわかりません。その上、入れたはずのネジまで見当たらず、探していると何やら異音が。音をたどると、行方不明のネジが機械の隙間に入り込んで故障させていた……なんてことになりかねません。
■オリジナル工具箱
写真をご覧ください。これが現在の工具箱です。
「箱」とは言っていますが、一見して「何が」「どこに」
「いくつ」あるかわかるオープンタイプの収納です。
これは資材管理に非常に厳しい航空会社でも実践されている
「形跡管理」と呼ばれる手法で、その名の通り工具の形の跡
を保管場所に印しておくことで、使用した工具をひと目で戻
せるようになっています。
また、すべての工具が戻るまで機械を動かすことは禁止され
ているので、「万が一」が起きる可能性は極限まで減らされ
ています。
ちなみにこれらの工具箱、各機械のオペレーターたちがDIY
した一点ものなので使いやすさは折り紙つき。普段使いに
不要なものは置かれておらず、きちんと「整理整頓」され
ています。これならどの工具が必要になっても大丈夫ですし、
ひとつでも足りなければすぐわかるので安心ですね。
「わいん」は印刷機を複数台保有しているので、自然と「5S」活動も工場をメインとしたものになっています。今回の紙面では伝えきれない部分もたくさんありますので、よろしければ工場見学においでください。社員一同歓迎いたします。
「風流印字」 第2号
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・特集:5Sと整理整頓
・わいわい探検隊:献血車が来た
・印刷七転び八起き:RGBとCMYK