ニュースレター「風流印字」バックナンバー
-第10号-
風流印字(ふうりゅういんじ):
【風流韻事】の造語。興味深い記事を載せた印刷物の意。
■5S「清掃」
5Sについての紹介も3回目ですが、憶えておられるでしょうか。
簡単におさらいしておきますと、5Sとは「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の5つの頭文字をとったもの。そのなかでも「清掃」とは、「ゴミや汚れを取り除いて、きれい(正常)な状態に戻すこと」です。
今回は、弊社の清掃に関する取り組みについてご紹介します。
■「きれいの標準化」と「清掃用具の管理」
清掃担当があの人だときれいだが、この人だと汚れが残っている。これでは清掃とは言えません。いつも同じ人が清掃するとは限らない以上、「きれい」への手順と基準を設けて個人差をなくす必要があります。
印刷機械であれば、「上から下へ、また前(紙を入れる場所)から後ろ(紙が出てくる場所)へ向けて清掃する」、「作業後だけでなく、作業中の
隙間時間に手近な箇所をハンディモップで清掃する」、「作業服で機械のステップに寝そべり、そのまま食堂で女性社員と楽しく食事ができるくらい清掃する」、「メンテナンス状態が誰でもはっきりわかるようにする」等々。また、清掃用具の管理も重要です。
例えば箒とチリトリ。壁等に立てかけていると、何かの拍子に倒れたり蹴飛ばしたりしてしまえば怪我の元です。例えばハンディモップ。小さくて便利ですが、置き場所を決めておかないと、どこに置いたか忘れてしまいがちです。そこで、壁や機械にフックをつけて吊るしておけば、倒れたり失くしたりすることはありませんし、用具の足元に埃等が溜まることもありません。
■「清掃」の目的
単に「きれいにする」のではなく、「異常を速やかに発見できるようにする」のが本来の目的です。きれい(正常)な状態を普段から共有していれば、異常の兆しを見つけることができます。それは事後保全を予防保全へ変えていくことでもあります。
たかが清掃、されど清掃。手近なところから試してみてはいかがでしょうか。
「風流印字」 第10号
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