題目「中綴じと無線綴じ」
喜八が休憩中に弥七がいきなり訪問。現在印刷中のパンフレットについて聞きたいことがあるようだ。
弥七「おい、喜八! 中綴じ製本って何だい? 玉子とじの仲間か?」
喜八「いまさらそんなこと言ってんのか…要は二つ折りの紙を開いて重ねて、真ん中をホッチキスの針みたいなので止めた綴じ方さ」
弥七「今回のパンフレットは中綴じの方がいいのかい?」
喜八「中綴じはページ数が少ないときによく用いるから、このパンフレットにはおあつらえ向きだな。ただ一つ注意が必要なのは、ページ数を四の倍数にしねえといけねえってことさ」
弥七「どうしてだい?」
喜八「紙を半分に折ったら、四ページ分になるだろ?それを重ねてくんだから、どうしても四の倍数必要なのさ」
弥七「ちなみに四の倍数にならない時やページ数が多い時はどうするんで?」
喜八「一般的なのは無線綴じだな。本の背の部分に糊を塗って、表紙を巻いて綴じるんだよ。針を使って綴じてないから『無線』綴じってんだ」
弥七「なるほど、理解したぜ。そういやこの間、家の近くに美味い中華そば屋ができてな…」
喜八「おいおい…このあと来客があるんだ。あとにしてもらえねえかな?」
弥七「ちょっとぐらいいいじゃねえか」
喜八「やれやれ…先に“とじ なきゃいけねえのは、パンフレットの中“綴じ 製本じゃなくて、お前さんの口の方じゃねえか」
どうもお後がよろしいようで…。
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