題目「オフセット印刷の仕組み」
弥七が印刷工場の見学に来ていた。
喜八「おい、弥七。これがオフセット印刷の4色機さ」
弥七「でっけぇ機械じゃねえか! こいつでどうやって印刷するんだい?」
喜八「まずは印刷したい内容が焼き付けられた版(アルミ板)をローラー、この筒みたいなのに巻きつける。そこにインキを乗せて、次の“ブランケット“に転写するんだ」
弥七「“ブランケット“って寒いときに使う布のやつかい?」
喜八「それはひざ掛けの方だよ。同じ“ブランケット“って名前でも、こちらは樹脂やゴムでできた筒のことさ」
弥七「このまま版から直接紙に印刷すりゃあ早いんでないかい?」
喜八「おいおい、このまま刷れば裏表逆さになった
絵柄になるぞ。だから一度ブランケットに裏返った絵柄を乗せて、更に紙へそれを裏返したものを印刷するんだ。そうすりゃあ元の絵柄に戻ってるってわけだ」
弥七「くるくる、くるくる…おいらの頭ん中もひっくり返りそうだよ」
喜八「こうして版と紙が直接触れ合わないからオフセットってぇのさ」
弥七「なるほど、ぼんやりだけども印刷のことがわかってきた気がするぞ」
喜八「そいつは良かった。おまえさんも一つ賢くなったみてぇだな」
弥七「おうとも! なんせおいらの頭は、紙がインキを吸うようにどんどん吸収していくからな!」
喜八「はぁ…印刷は“版にインキを乗せて”印刷するが、おまえさんは“単に調子に乗ってる”だけじゃねぇか!」
どうもお後がよろしいようで…。
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