■付加価値最大化による利益確保
以前、「付加価値の見える化」に関する特集で、会社の利益の算出方法に
ついて簡単にご説明しました。総売上から変動費(原材料費等)を差し引
いて残った付加価値が、固定費(人件費等)を上回れば、会社が黒字にな
るという話です。
今回は弊社の付加価値最大化への取り組みについてご紹介します。
■標準原価と実際原価
付加価値とは社員が汗水垂らして新しく生み出した価値のことですが、
これを算出する指標となるのが「標準原価」です。「標準原価」とは、
理想の作業効率と作業時間から算出した、売価の基準となる経費のこと。
作業が複雑だったり工数が多かったりすればするほど標準原価が上がり、
ひいては付加価値も上がっていきます。
これに対して、実際の作業時間から算出した経費は「実際原価」と呼ば
れます。
■付加価値最大化へ
これらが付加価値最大化とどう絡んでくるのかと言いますと、標準原価
と実際原価の差異を「見える化」し、その差異をなくせるように不断の
努力を行ないます。例えば理想は1時間ですが実際は2時間かかっている
作業があったとして、それを理想通り1時間でできるようになれば、
余った1時間を別の作業に充てられます。すると今まで2時間かけて1時間分の標準原価を達成していたのが、理想通り2時間分の標準原価を達成できるようになり、単純計算で2倍の付加価値を生み出すことができるようになります。
乱暴な例ですが、限られた時間のなかで効率的な作業ができるように、理想となる基準と実態の差異を「見える化」して把握することが肝要です。
最近は特に働き方改革が叫ばれています。改革していくためには具体的な策を練る必要がありますが、「標準原価」のような具体的目標を設定して効率化を図ることは、その一助になっています。
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