題目「紙の厚さ」

ある日、弥七と喜八がパンフレットの打ち合わせをしていた。

弥七「喜八、このパンフレットを1000部印刷してくれねぇか？」

喜八「毎度あり！ して、紙の厚さは何㎏にするんだい？」

弥七「ん？ 喜八、妙なこと言うなぁ。どうして厚さの話で重さの単位を持ち出すんだ？」

喜八「何もおかしくねぇさ。紙の厚さってのは重さの単位で表すんだ」

弥七「へぇー、そうなのか！てっきり、今回おいらがまだボケてねぇから先にボケはじめたのかと思ったぜ」

喜八「お前さん、いつもわざとやってたのか…」

弥七「で、厚さと㎏がどう関係すんだい？」

喜八「…あぁ、紙ってのは全紙（規格の最大サイズ）

1000枚分の重さで厚さを表すんだ。

70㎏だとか90㎏って言う具合にな」

弥七「なるほどねぇ。なら、少し厚めの90㎏にしとこうか」

喜八「よしわかった！ 出来上がり次第持っていくよ」

弥七「ところで…おいらたちは友達だよな？」

喜八「あぁ、少なくともおれはそう思っちゃいるが…」

弥七「じゃあこの印刷代だが、友達価格であとどこまで安くしてくれるんだい？」

喜八「なんか様子がおかしいと思ったら、値切ることを考えてたのか。紙を厚くするのは構わねえが、

面の皮を厚くするんじゃねえよ！」

どうもお後がよろしいようで…。