今回は「レジ袋の有料化」についての特集です。
■レジ袋の有料義務化
本日から、小売店におけるプラスチック製レジ袋の有料義務化がスタートしました。
SDGsへの取り組みとして、先んじて有料化を始めていたところもありましたが、
いよいよ公的に足並みがそろうことになります。
■SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)
2015年の国連サミットで採択された、2030年までに達成すべき17の目標のことです。
貧困、教育、労働、環境、ジェンダー等々、先進国・途上国問わず取り組むべき目標が掲げられています。
本誌第25号のプラスチック製ストローを減らす取り組みでも触れましたが、
現在、海へ流出したマイクロプラスチックによる海洋汚染が深刻化しています。
2019年G20大阪サミットでも海洋汚染を減らしていくことが決定されており、
今回のレジ袋有料化も、プラスチックごみを減らす取り組みの一環です。
■有料化の例外①
しかし今回の有料化には複数の例外があります。例えば厚みが50マイクロメートル以上のものは、再使用可能であるため除外。微生物が分解できる海洋生分解性素材100%のものと、バイオマスプラスチック配合率25%以上のものは、環境負荷が少ないため除外されています。
■有料化の例外②
また、同じ商品や同じ店舗でも例外が生じる可能性があります。小売りである院外処方のレジ袋は有料化の対象ですが、病院である院内処方のレジ袋は対象外であったり、クリーニング店での洗濯用品等購入時のレジ袋は有料化の対象ですが、衣類受取り時の袋は対象外であったり、ややこしいケースがあるため注意が必要です。
■有料化の目的
今回の有料化の目的は、ここまで書いてきたとおり、「レジ袋の代金で儲けよう」というものではありません。単に「大した金額ではないからレジ袋をもらい続けよう」と考えるのではなく、「ノーリスクで手に入り続ける資源ではない」ことを意識するきっかけになるはずです。紙にしても、印刷にしても、一概に環境に良いものとは言えません。常に先を見据え、問いかけ続ける姿勢を忘れずにいたいと思います。
テント生地を使った、
1ランク上のエコバッグも。
SDGsへ取り組むことを表明する、
間伐材でできたバッジ。
(提供:(有)白樫木材)
「風流印字」 第29号
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