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ニュースレター「風流印字」バックナンバー

-第28号-

風流印字(ふうりゅういんじ):

【風流韻事】の造語。興味深い記事を載せた印刷物の意。

■新型コロナウイルスに負けず、今できることをがんばろう!

 ニュースレタースタッフの声

新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちのお客様である「多くのお客様にもっとたくさん買ってもらいたい」「多くのお客様にもっとたくさん来てもらいたい」という印刷を必要とする方々が非常に厳しい局面に立たされています。また私たちのお客様のみならず、和歌山印刷所も同等の厳しい状況にあります。アメリカのトランプ政権や議会関係者からは、このウイルスへの対応を「戦争」になぞらえる発言が相次ぎ、強い危機感を表しています。戦争の歴史を振り返ると弊社においても、終戦直前に空襲によって焼け野原になった和歌山市において、街の復興のためには印刷物がなければ政策が進まない官公庁の要請を請け、立ち上がった経緯がありました。今、まさに時空を超えて「わいんスピリッツ」を奮い立たせる時であると実感しています。外に出る機会も限られた日々だと思いますが、この紙媒体を通じて、私たちのお客様に僅かでも元気になっていただければ幸いです。

 

 

「わいんみんなの心意気」

どの業界も厳しい状況が続いていますが、こんな時こそ人を思いやる気持ちを忘れずにいたいですね。

 私も出来るだけ友人のお店で食事をしたりテイクアウトを利用したりしていますが、過日昼休憩時に当社の総務部女性社員のみんなから、「お知り合いの飲食店さんでテイクアウトをされているお店があれば教えてくださいね。少しでも協力したいです」と嬉しい言葉をもらいました。友人が経営するカレー店を紹介すると、早速電話して家族との夕食用にカレーを注文してくれました。しかも8食も!工場のみんなも昼食にそれぞれ友人知人のお店でテイクアウトを利用しているみたいですね。

 先日も工場長から「ランチミーティングでお弁当を10食買いますが、お知り合いでお困りのお店があれば協力したいので教えてください」と申し出がありました。

 困っている見ず知らずの人の力になりたい、と思うやさしい気持ち。我社にはこんなに多くの温かい心の持ち主がいたのか、と感動しました。

 私が取りまとめて注文してお店の人から非常に感謝されましたが、いいえ、私がやさしいわけでもないです。わいんみんなの心意気です。

出口昌也(営業部部長:54歳)

 

「新しい価値ってなんだろう」

 外出が制限されるにつれ、オンライン○○をすることが増えました。

 仕事では会議やセミナー、私生活では飲み会やゲームなど。

 私生活のほうは多くても5人程度の集まりですが、あっという間に3~4時間は経ってしまいます。たいてい最初は新型コロナウイルス関連の愚痴から始まり、ひとしきり吐き出し終わるとスッキリして雑談に花を咲かせる、というのが黄金パターンです。特に実りのある話もしていないのにどうして楽しいのでしょうか。不思議です。物理的距離が関係ないおかげで疎遠になっていた旧交も温められました。

 友人とオンラインでできることを探すなかで新しい趣味を見つけたり、自宅で食べられるものを探すなかで新しい好物を見つけたり、中止のお知らせがきっかけで新しく行きたいイベントや場所を見つけたり。

 今後すべてが元どおりにはならない、ということを認めたうえで、私生活だけでなく仕事でも、新しい価値に目を向けていきたいと思います。

椿原健太(営業部:26歳)

 

「僕とおかんとテイクアウト」

 新型コロナの影響で、お持ち帰りできる飲食店が増えています。苦肉の策ではあると思いますが、数十年前まで実家が喫茶店を営んでいたこともあり、少しでも応援できればという話を母としていたところ、「家族みんなにご馳走するから車で連れて行ってよ。」と言ってくれました。向かった先は、焼き鳥メインの居酒屋です。

 昼時だったのでお客さんも多く、店先で焼いているモモ串の匂いが食欲をそそります。早速、店員さんに注文しました。モモ串・つくね、丼物もありましたので親子丼・からマヨ丼も購入しました。家族から「お腹すいたから早く帰ってきて」と連絡があり、急いで車に乗り込みました。美味しそうな焼き鳥や丼物がお得な値段で購入でき、私も母も大満足です。帰りの車中、ふと母が「ところで、からマヨ丼って辛子とマヨネーズの丼なん?これって美味しいの?」と言いだしました。いきなりのとんでも発言に側道の田んぼへ突っ込みそうになりましたが、ミハエル・シューマッハばりのドライブテクニックで難を逃れました。「からマヨ丼の《から》は《唐揚げ》の《から》やで。焼き鳥屋で鳥なしはありえへんやろ!」とツッコミを入れたところで、母も私も大笑い。自粛続きで暗いニュースが多いですが、久しぶりに母の天然ボケを堪能することができました。

津村泰史(出力部部長:45歳)

 

「平熱を知る」

 皆様は平熱を聞かれると何度と答えていますか?私は36度と答えていました。新型コロナウィルス対策で検温が必須のお客様が多くあります。

 私の得意先では、37.5度以上の人は入れません、というところがあります。そのため、毎朝体温を測り始めました。初日は36.5度でした。あれ、いつもより高いな。体調大丈夫かなと思いました。次の日は36.4度。

 まだ少し高いな。それから、36.3度、36.5度、36.3度と続き、翌週もほぼ同じ結果となりました。ということは、自分の平熱ってこれくらいなんだということです。身体の調子が悪い時しか体温を測らないので、本当の平熱って知らないもんなんですね。

 毎日体温を測っていると、喉の調子が悪いときはいつもより高くなり、治まると戻っています。体温は正直です。

 なので、自分の調子の良し悪しが毎日の検温でわかります。体温が平熱より高い時は無理をせず、早く寝る。今回の新型コロナウィルス騒動で、新たな体調管理の方法を見つけることができました。

小島直紀(総務部次長:35歳)

 

 

「ニュースレター会議」

 郷土の偉人、松下幸之助翁は「景気良し、不景気また良し」と、景気が悪く商品が売れない時は、社員教育に力を注ぐなど不況なりに利点があると説いた。

 さて、コロナ禍である。ヒト・モノ・コトにおいて、情報発信のお手伝いをさせていただく印刷業界も大きな打撃を受けている。確かに人心を掌握すれば千載一遇のチャンスかも知れないが、今は当面の危機管理で精一杯。

 そんな時、社員から弊社のゆるいメディア、ニュースレターを使って関係各位を元気にできないかという案が出た。早速招集した会議は白熱。普段なら30分で終わる会議が1時間半。それもこの折、リモートでなく、ライブで。

 中には、終戦直後の焼け野原から会社を立ち上げた創業の想いをぶつけようという意見も。

 君等やるやん。今まで会社を良くしようとして無我夢中でやってきたけど、ちゃんと伝わってたんやと思うと、思わず胸がいっぱいになった次第です。

百合川壮(専務取締役:62歳)

 

「困った時はお互いさま!心温まるご近所付き合い」

 マスクや除菌アルコールがなかなか手に入らない状況が続いている。私の住んでいる地域は実家を含め、ご近所には高齢者が多いため極力対面しないよう気をつけている。

 3月末から約1ヶ月半、妻の職場も休業、子供たちも休校中なので家族の中で一番外出している自分が仕事終わりに必要なものを買ってから帰宅するように心がけている。たまにマスクや除菌アルコールが手に入ると実家にも届けているが、届けるために対面するのも気をつかう。それでも「いつも助かる。ほんとありがとう!」と両親に喜んでもらえるとこちらも嬉しい。

 先日、ご近所のラーメン屋さんが除菌アルコールを持ってきてくれた。聞くと「仕事でよく使うのでストックがあるからお裾分けです」と言う。普段は挨拶程度のお付き合いだが、一軒一軒ご近所に配ってまわる姿には本当に頭が下がる。また別の方は子供たちも退屈だろうと近所の畑の野菜を収穫させてくれた。みんなが自然と笑顔になった。

 今は仕事以外で人との接触はしないよう心がけてるがこういった地域の繋がり、思いやりの心は大切にしたいと思う。

 何かできないかと考えていた矢先、会社でマスク購入の案内がきた。家族とご近所にも分けようと思う。わずかな助けにしかならないかもしれない。でもしないよりはした方がいい。こういう時だからこそ利他の心で頑張っていきたい。新型コロナが終息を迎えた後も、「困った時はお互いさま」と誰もが自然と言える世の中になっていることを願う。

和田友敦(制作部係長:38歳)

 

 

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「風流印字」 第28号

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